はじめに
WordPressでプラグインを設定している最中、突然「重大なエラーが発生しました」や「500 Internal Server Error(このページは動作していません)」と表示され、サイトも管理画面も見れなくなってしまうトラブルは少なくありません。
今回は、実際に弊社で発生したトラブルを例に、「メール送信プラグイン(WP Mail SMTP)設定中にエラーが発生し、FTP操作とデバッグモード(WP_DEBUG)を用いて原因を特定・完全復旧させた一部始終」をご紹介します。
同じエラーでお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
トラブル発生の経緯
- WP Mail SMTPのセットアップを開始 メール送信設定(WP Mail SMTP)のセットアップウィザード進行中に「500エラー」のポップアップが発生。
- ブラウザの「戻る」を押したらサイトがダウン 画面を戻した直後、「この Web サイトに重大なエラーが発生しました」のメッセージが表示され、表側サイトおよび管理画面の両方にアクセス不能状態に。
- リカバリーモードのメールが届かない WordPressから管理者宛てに届くはずの「リカバリーモード案内メール」が、メール機能の停止により受信できない状態に陥る。
復旧までのロードマップ(実践した対処手順)
ステップ1:FTPで問題のプラグインを削除
まず、エラーの引き金となった WP Mail SMTP を強制停止するため、FTPツール(ファイルマネージャー)を使って /wp-content/plugins/wp-mail-smtp/ フォルダを削除しました。
ステップ2:別の500エラーの発生と原因の深掘り
プラグイン削除後も「HTTP ERROR 500」が続き、管理画面に入れませんでした。この時点で「別のプラグインやファイル(.htaccess等)にも問題が潜んでいる」と判断しました。
ステップ3:wp-config.php のデバッグモードをONにする
具体的なエラー内容を可視化するため、サーバー上の wp-config.php に以下のデバッグ用コードを追加しました。
PHP
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', true);
ステップ4:真のエラー原因(非対応プラグイン)の特定
デバッグモードを有効化してサイトを再読み込みしたところ、画面上に詳細なエラーメッセージ(エラーログ)が表示されました。
確認すると、WP Mail SMTPではなく、以前から導入されていた画像透かし用プラグイン(Easy Watermark)がWordPress本体の最新バージョンと競合を起こし、致命的なエラー(Fatal Error)を引き起こしていることが判明しました。
ステップ5:原因プラグインの無効化と完全復旧
FTPから /wp-content/plugins/easy-watermark/ フォルダの名前を変更(無効化)したところ、即座にWebサイトと管理画面が正常に表示されるようになりました。
最後に、セキュリティのため wp-config.php のデバッグモードを false に戻して作業完了です。
今回のトラブルから学んだポイント&予防策
- 「リカバリーメールが届かない」時はFTPで対応する メール送信系のエラーの場合、WordPressからの通知メール自体が届かないケースが多くあります。諦めずにFTP/ファイルマネージャーから
pluginsフォルダ内の対象プラグインを操作するのが確実です。 - 画面が真っ白・500エラーの時は
WP_DEBUGを活用する エラーメッセージが見えない状態では手探りになってしまいます。デバッグモードを一時的に有効化してエラーログを読むことが、早期解決の一番の近道です。 - プラグインのセットアップはウィザードを避けて「直接設定」する WP Mail SMTPなどの初期設定で500エラーが出る場合、ウィザード内のAPI通信(REST API)がセキュリティプラグインやサーバーの制限で弾かれている可能性があります。管理画面の「設定」メニューから直接パラメータを入力するのが安全です。
おわりに
WordPressのトラブルは焦りがちですが、エラーメッセージ(HTTP 500など)やデバッグログを冷静に読み解くことで、確実に原因を特定して復旧することができます。
弊社では、こうしたWordPressの保守管理やトラブルシューティング、安全なサイト運用のご相談も承っております。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

